(1)社長は、輸送の安全の確保が事業経営の根幹であることを深く認識し、社内において輸送の安全の確保に主導的な役割を果たします。また、現場における安全に関する声に真摯に耳を傾けるなど現場の状況を十分に踏まえつつ、社員に対し輸送の安全の確保および自然災害の対応には普段からの備えがが最も重要であるという意識を徹底させます。
(2)輸送の安全に関する計画の策定、実行、チェック、改善(Plan Do Check Act)を確実に実施し、安全対策を不断に見直すことで、全社員が一丸となって業務を遂行することにより、絶えず輸送の安全性の向上に努めます。また、輸送の安全性に関する情報については積極的に公表します。
(1)2020年度の自動車事故報告規則第2条に規定する事故件数の目標と結果は以下の通りです。
【2020年度】
目標 運行に関する事故 ・自動車事故報告規則第2条に規定する事故 (第一当事者となる有責事故) 1件以下 車両に関する故障 ・自動車事故報告規則第2条に規定する故障 20件以下 結果 運行に関する事故 ・自動車事故報告規則第2条に規定する事故 (第一当事者となる有責事故) 0件 車両に関する故障 ・自動車事故報告規則第2条に規定する故障 18件
(2)2021年度の自動車事故報告規則第2条に規定する事故件数の目標は以下の通りです。
【2021年度】
目
標運行に関する事故 ・自動車事故報告規則第2条に規定する事故 (第一当事者となる有責事故) 0件以下 車両に関する故障 ・自動車事故報告規則第2条に規定する故障 19件以下
別紙1をご覧ください。
(1)2020年度に輸送の安全のために講じた措置
@安全確認とコミュニケーション向上。
○右左折事故の防止に努めました。○車内事故の防止に努めました。
- 「右左折時の一旦停止および最徐行」と死角を意識した左右バランスの良い確認の実行に努めました。
○構内事故の防止に努めました。
- お客様の着座確認を確実に実施および優しい発進の確実な実施に努めました。
- お客様乗降中はドアレバーから手を離す行動に努めました。
○運転技術指導に努めました。
- 通常時以外(工事・除雪等)は運行管理者から事前に乗務員へ注意喚起に努めました。
- バックカメラだけに頼らず左右ミラーを交互に確認する行動に努めました。
○「お客様」への信頼向上および「乗務員」、「運行管理者」相互の信頼向上を図りました。
- 経験年数に応じた個別指導(添乗結果等)等により「運行に関する基本事項」の徹底取得に努めました。※入社1・3・6ヵ月目の乗務員を対象
- 実技による個別指導(適性診断・運転・接遇チェック)により、運転特性と弱点克服の指導を行いました。※入社1・2・3年目および55歳以上且つ勤続15年以上の乗務員を対象
A健康に起因する事故防止
- 運行管理者を中心に営業所ごとの少人数講習を通じて、お客様本位の「寄り添うこころ」に繋がる目標をチームごとに設定し実践しました。
- 運行管理者より終業点呼時に乗務員から道路状況等聞き取りを行い、状況提供に対し結果をフィードバックするよう努めました。
○健康管理の徹底に努めました。
B車両故障の防止
- 飲酒、睡眠不足、体調、服薬の日常チェックの励行を行いました。
- 既往症管理表により、治療、服薬状況確認と病状変化の把握に努めました。
- 新型コロナウイルス感染防止対策(点呼場とバス運転席のビニールカーテン設置、バス車内の窓の開放・換気装置使用・日常的な消毒など)の徹底に努めました。
- 保健師による健康相談会を実施しました。
○コミュニケーション向上およびヒューマンエラーの防止に努めました。
- 整備員同士のコミュニケーション向上を図りました。
- 防止主要項目チェックの励行と整備主任者によるダブルチェックを実施しました。
○技術力の向上を図りました。
- 最新技術の点検整備方法の習得に努めました。(各種講習受講)
- 電子制御装置の診断機(スキャンツール・エンジンテスター)を活用し故障診断に努めました。
(2)2021年度に輸送の安全のために講じようとする措置(計画)
@安全確認の徹底
〇右左折事故の防止に努めます。
〇車内事故の防止に努めます。
〇運転基本事項の指導に努めます。
A健康に起因する事故防止
〇乗務員の健康管理の徹底に努めます。
B接客向上
〇「乗務員」、「運行管理者」の接客向上を図ります。
C車両故障の防止
〇整備員のヒューマンエラー防止に努めます。
〇技術力の向上を図ります。
別紙2をご覧ください。
(1)従業員への教育@業務講習
- 全従業員を対象に年3回実施し、安全意識の向上と情報の共有を図っています。
- 輸送の安全に関する基本方針、年度目標、重点施策、事故防止対策等の情報共有を
図っています。- ドライブレコーダー映像を活用して事故状況、ヒヤリ・ハットの実例に触れることにより危険
予知能力を高め、防衛運転意識の向上を図っています。- 高齢者、障がい者等の移動円滑化ならびに多様性を理解した接遇が重要である等の情報を共有し、乗務員の意識向上を図っています。
- 乗務員の意識向上を図るため、無事故表彰授与式を行っています。
業務講習(経営トップビデオメッセージによる訓示) 業務講習の実施風景
業務講習(無事故表彰) 業務講習の実施風景 ドラレコを活用した講習 ドラレコを活用した講習 A少人数講習
- 運行管理者と乗務員による「寄り添うこころ」をテーマとした少人数講習を実施しました。
- チームごとに「寄り添うこころ」に繋がる共通目標を設定し、講習後は運行管理者がフォローアップを実施しました。
B安全講習
- 交通事故惹起乗務員に対し都度、再発防止に向け講習を実施しています。
- 自ら起こした交通事故の原因分析を行うとともに、乗務員の責務、安全運行の重大さを認識させ交通事故の再発抑止を図っています。
C初任運転士講習
- 事故防止、車両の特性、接遇、健康管理の知識等に関しての講習を入社時に実施しています。
- 死角やオーバーハング等、大型車両特有の知識を習得、指導員による教習・ベテラン乗務員の 指導による実車訓練を実施するほか、定期的にフォローアップを実施し、技術力アップに繋げ
事故防止を図っています。
初任運転士講習の実施風景 D運行管理者、補助者の講習
- 独立行政法人自動車事故対策機構が開催する一般講習に2年毎に参加させるほか、当社で毎年 行う、運行管理者講習にて運行管理者の責務・権限・点呼の重要性、交通事故発生時の事故処理対応等の教育を実施しています。
運行管理者講習の実施風景 E適性診断
- 社内に適性診断機器(ナスバネット)を設置し、随時活用して乗務員各自の長所・短所を確認し、理解させ、交通事故防止に役立てています。
- 入社1、2、3年目および55歳以上の乗務員等を対象に適性診断受診および実技による個別指導を実施し、経験年数や心身変化に応じた教育を実施しています。
ナスバネットの活用風景 Fその他
- 安全統括管理者を中心に各部門で構成した、安全推進委員会を毎月開催し、安全方針・重点実行施策を策定・PDCAサイクルを実施して輸送の安全確保に努めています。
- お客様からいただいた貴重なご意見を各営業所、各休憩所、車内等へ掲示して情報の共有を図り改善に繋げています。
- 防災マネジメントによる弊社ハザードマップを作成し、防災体制を整え自然災害発生に備えます。
(2)経営トップと従業員の情報共有
- 経営トップは業務講習へ参加するほか、各営業所・主要ターミナル・路線等を巡視、また、安全推進委員会をはじめとした会議体に出席し、情報の共有に努めています。
経営トップの巡視状況 経営トップの巡視状況
7. 輸送の安全に係る内部監査の結果並びにそれに基づき講じた措置及び講じようとする措置(1)2020年度(2)2021年度
- 2020年7月に自動車事業部(事業管理部門、各営業所)を対象として、当社内部統制推進部による、2020年度運輸安全マネジメント内部監査を実施した結果、適合性、有効性は確認されているとの評価を受けました。
- 2021年6月に自動車事業部(事業管理部門、各営業所)を対象として、当社内部統制推進部による、2021年度運輸安全マネジメント内部監査を実施する予定です。監査結果の報告は
2021年7月を予定しています。
8. 安全統括管理者に係る情報
- 氏 名 藤井 雅文
- 役 職 取締役自動車事業部長
- 選任年月日 2019年1月1日
9.一般貸切自動車運送事業における安全情報